「現場で活きる理念を構築し、考える軸として浸透させたい」
という理念による組織力向上ニーズに

創発型理念構築・理念浸透

このような状況・症状にお悩みではありませんか?

  • 先行きが厳しいのは明白なのに関わらず、社員に危機意識が感じられない
  • 見た目に美しいロゴや言葉として洗練された理念(ウェイ)などが作られているものの、お飾りになっている
  • 理念(ウェイ)浸透のための活動が行われるものの、表面的な話し合いに終始してしまい、何の変化の兆しも感じられない
  • 表向き理念(ウェイ)の重要性がとりだたされるものの、実際のところは目先の売上利益の論理に終始してしまう
  • なぜ、そのような状況・症状が生み出されてしまうのでしょうか?

    理念は会社の存在意義であり、いわば大黒柱のようなものであるにも関わらず、「理念は何とか作ってみたものの、それが組織の軸になっている感じがしない」、「理念は昔から存在しているものの額縁に飾られているだけで、理念対話会とか朝礼での唱和とかやっても定着したためしがない」という言葉は多くの企業で語られています。

    理念が存在していたとしても、それが徹底されないのは、「信奉理論(espoused theory)」と「使用理論(theory in use)」の差が生じていることに根本的な原因があります。

    故クリス・アージリス(ハーバード・ビジネススクール名誉教授)、故ドナルド・ショーン(マサチューセッツ工科大学経営学大学院)によって提唱されたこの区別は、人々が自分の行動はこれに基づいているのだと「語る」目標、仮説、価値観に対し、実際に当人がとる行為に反映している(が本人は特に話さない)暗黙の諸前提という別のものが存在していることを示しました。

    この差が「言っていることとやっていることが違う」ということを創りだしているともいえます。

    一個人の日常生活においても生じやすい、この「信奉理論」と「使用理論」のギャップは、会社の「崇高な」理念に対して生じやすくなるのが通常の状態であると言えるでしょう。

    たとえば、「顧客第一主義」を掲げている企業は数多くありますが、そのような会社においてもリコールや食品偽装といった不祥事を引き起こすことは珍しくありません。

    しかも、過去深刻なリコール隠しによる不祥事が起こしたとしても、数年後にはまた同様の不祥事を繰り返してしまうという事態に陥ってしまうこともあります。

    実際にそうした企業が深刻な不祥事の後、理念活動をしていなかったとは思えませんし、必ずそうした活動を何かしら行っているはずです。それでも再発させてしまうのには「信奉理論」と「使用理論」のギャップについて根本的に見落としているか、その差を埋めるための本質的な打ち手を打てていないことに起因していると考えられます。

    当ソリューションの着眼点・アプローチの概要

    理念を「信奉理論」に留まらせず、「使用理論」としての一致を図るためには、理念を唱和したり、ロゴを制作したりするなどのコーポレートブランディングを行うだけでは十分とは言えません。

    この一致を可能にするためには、以下の「理念浸透サイクル」(図1)を可能な限り日常のマネジメントの中に組み込むことが重要です。

    1. 経営トップ自身の一致した理念の創出

      何より経営トップ自身がその理念に一致している必要があります。創業経営者など、自ら理念を構築する立場にある人は、自分の内面にある本当の想いを言語化する作業を繰り返していくことが重要です。2代目以降の社長の場合は理念サイクルを他の社員と同様に繰り返し、理念が自分自身の柱であると思えるところまでサイクルを繰り返す必要があります。

    2. 過去の個々人の経験と理念との結びつきを振り返る

      大きな達成をしたり、仕事を通して充実感や感動を得られたりした体験の源には、理念に通じるものが存在していることが多々あります。その体験を丁寧に振り返りながら、理念との結びつきを言語化することで、理念と自分自身の価値観がつながっているという認識を高めていきます。

    3. 理念が自分自身にとって単なる「信奉理論」であり、「使用理論」となっていないことを素直に認め、自己開示する

      理念は自分自身によって「信奉理論」に過ぎないにも関わらず、「使用理論」であるかのように振る舞うことで、自分自身に嘘をついている状態を継続させてしまいます。

      この状態を継続させてしまうと、自分をよく見せようとしたり、自分の悪意を隠す手段として理念を使うことになったりするため、理念に反する「使用理論」を生存させてしまいます。

      また、自分自身が理念を「使用理論」として使っていない引け目があるために、周りに対してもそのことを指摘することができず、お互いに理念を「信奉理論」化したままにさせてしまいます。

      多くの場合、理念に反する「使用理論」は、その人自身のエゴに起因するものであり、生存本能と結びついている可能性が高いため、生存本能から来る恐れを乗り越えることがその囚われを超える鍵となります。その囚われから解放される上では、「人にどう思われるか?」という恐れを乗り越えることが近道であるケースが多いため、ほとんどの場合、自己開示によって解消されます。

    4. 日常の行動を理念に一貫したものになるようにする

      自分自身の日々の行動を理念と一貫しているかを自問自答することが有効です。

      特に意思決定に悩んだり、行動の是非を問うたりする時に理念に照らしてどうなのかに立ち戻ることが必要です。

      これは他者に対しても同様で、部下指導や育成の場面においても「理念に照らし合わせて是か非か」を問うことを日常化することで、文化として根付かせていくことが可能になります。

    図:理念浸透サイクル

    当ソリューションによって期待される効果

    • 理念(ウェイ)が「手段」ではなく、その企業の「目的」として位置付けられるようになる
    • 問題解決を行う際に、理念(ウェイ)に照らし合わせて考えられるようになる
    • 理念(ウェイ)に一貫した行動や施策が生まれるようになる
    • 理念(ウェイ)に一貫した企業風土が創られるようになる
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