「ポジティブさ」の裏にある痛々しさと「依存」の裏にあるたくましさ

2018年10月29日​ 中土井 僚「日々是内省」


コーチ、ファシリテーター、ワークショップリーダー等の対人支援職として、多くの方に関わらせていただいている中で、とりわけ根本的な支援が難しいなと思うケースがいくつかあります。


そのうちの二つが、「ポジティブタイプ」と「依存タイプ」に関係するものになります。

一般的に何事に対しても前向きで、ポジティブに関わろうとする人は、太陽のように明るく、多くの人から憧れられるような人が多かったりします。

また、逆に依存的な人は自分に自信がなく、誰かに寄生するかの如く、依存体質になってしまっている人もいます。


ポジティブな人であれば、芯が強く、依存的であれば、芯が弱いという風に思われがちですが、実はそんなシンプルな組み合わせばかりではないことは意外と知られていません。


誰から見てもポジティブで明るく、元気であるにも関わらず、実は芯が弱い人と、一見弱々しく見えているものの、実は芯がものすごく強い人というタイプの人たちは、一定数存在しています。


私は前者を「脆弱ポジティブ」、後者を「強靭依存」と呼んでいます。


「脆弱ポジティブ」の人は、「私は大丈夫!!」、「こんないいことあった!!」、「次にはこんなチャレンジをする!」という前向きな態度をかかさず、いつも明るく振舞っているものの、その人の奥には、最後の最後にはポキッと折れてしまいそうな脆さを感じます。


そういう人に対しては、独特の痛々しさを感じることがあり、周りの人の多くは何かしらそれを察知していたりします。

なので、その人の表面的なポジティブさに惑わされず、その人の芯にあるものを感じる人達は、その痛々しさとうかつに踏み込んでしまうと壊してしまうんではないかという気がかりから、その人のポジティブさに合わせているということは少なくありません。


それに対して、「強靭依存」の人は、本人の自覚の中では、本当に自信がなく、誰かを頼りたい気持ちがあるので、別に依存したいわけではなく、結果的に他者に依存してしまっている状態に陥っていることは往々にしてあります。


しかし、依存されることで、何かを満たせる感覚になっている相手との組み合わせによる「共依存」関係にない限り、当初は頼りにされていると感じたり、助けてあげたい気持ちから善意で関わっているものの、次第にその人が本当にはたくましいことを相手が感じ取れるようになったりします。


そうすると、それが頼りにされているのではなく、依存されているだけ、場合によっては利用されているような気持ちが相手の中に芽生え、嫌気がさしてくることから、面倒くさくなって突き放したり、距離を空けたりするということが生じえます。


「脆弱ポジティブ」の人も、「強靭依存」の人も何かしら、人生において何度も同様のパターンを繰り返しますが、傍から見ているとどれだけ明白であっても、全く本人が気づけていないということは少なくありません。


それどころか、それをフィードバックしたとしても、「脆弱ポジティブ」の人は「言ってくれてありがとう!!でも、大丈夫!私は自分で頑張る!」と痛々しくポジティブさにより走っていき、「強靭依存」の人は「え!?そうなんですか?私はどうしたらいいんでしょう」と答えを求めて依存されたりします。


この二つのタイプの人たちの内面で、根本的な変容が起きるように支援するのは、至難の業だなといつも思います。


そのようなタイプになってしまった理由は様々あるかとは思いますが、そこから抜け出せないでいる構造的な心理作用は似たものが存在しているように感じます。


その構造的な心理作用とは何か、そこから抜け出す鍵は何かについて、私なりに感じていることを11/7 19時に配信いたしますLINE@(LINEのメルマガ版)でご紹介させていただきます。


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