自分の客観視に関する知られざる盲点

2018年7月1日​ 中土井 僚「日々是内省」


「私は冷静になって自分を客観視するようにしています」


企業でビジネスパーソンの方とやり取りをしていると、たまに防御的にこのように言われることがあります。

確かにそういう方々はどちらかというと、冷静なタイプが多く、状況と自分を切り離して分析をすることを試みられているのは伝わってきます。

しかし、そうしたやり方は、ややもすれば、他人事化しているように見えたり、評論家となっているように見えたりすることから、周りの情熱を引き出すとは限りません。

また、そうした関わり方は「本音が見えない」と言われたりもします。


そして何より、この客観視の質は、本人が思っているほどその精度や効果は高くないということが見落とされがちです。


感情的に視野狭窄の状態に陥っているより、落ち着いて状況を整理し、第三者の冷めた目で見てみるというやり方は、パニック状態でその状況にどっぷりつかっているよりも、悪循環を悪化させないという意味で有効ですし、打開策が見いだせることも少なくありません。


しかし、ここにはある盲点があります。


それは、「他人が見ているように、正確に自分を見ることは決してできない」という厳然たる事実です。


たとえば、自分が10代だったころ、今の自分の年代のような人を見ていた時の感覚を思い起こすと、ずいぶんと「おじさん」、「おばさん」に見えていたのではないでしょうか。

人によっては、自分の年代はおじいちゃん、おばあちゃんのように見えていたという人もいるかもしれません。

しかし、いざ自分がその年代になってみると、当時自分が眺めていたような実感をもって、自分自身を「おじさん」、「おばさん」として捉えることができていない人がほとんどなのではないでしょうか?


いくら口では、「俺みたいないい歳したおっさんが・・・」とか、「私はもうおばさんだし・・・」とか言ったとしても、実年齢とは違ってセルフイメージを抱いている人を実際にたくさん見てきました。

これは年齢の話のみならず、いろんな意味で自分を見ることはできません。


多くの経営者は、自分が裸の王様であることは自覚していますが、自分が「実際に」どう裸なのかを知らないことに注意が払われていなかったり、周りが見ている裸の姿は自分が想像しているものとは全く違うのに、そのずれがそこまで大きくないかのように誤認してしまっていることに全く気付けていなかったりすることも少なくありません。


約10年前あるセミナーに参加している時、そのセミナーリーダーが言い得て妙なことをおっしゃっていました。


「多くの人は人からどう思われるのかに囚われ、思い煩っているのに、『実際に』どう思われるのかには全く注意を払えていない」


それを聞いた時、私は「確かに!!」と大きく頷いたことを今でも覚えています。


そこから、「100%他人が見ているようには自分を見ることができないにしても、擬似的にでもその実感ができるようなやり方はないだろうか?」といろいろ思案し、実際に、様々なワークを開発しました。


面白いことに、他人が見ているように自分を見る感覚に到達した人は、程度の差はあれど100%の確率で愕然とします。


その姿を見るたびに、「自分も含めて人は本当に自分のことが見えていないだけでなくて、セルフイメージが高いんだなあ」としみじみ思います。


嫌味っぽい人は、「自分は現実をシビアに見る傾向が強い」という風にしかとらえられていなかったり、僻みっぽい人は、こんなに頑張っているのに報われないかわいそうな自分としかとらえられていなかったりします。


また、年甲斐もない振る舞いをしている人は、自分が思っている以上に年老いていて、周りからは「イタイ人」に見られていることを知りません。

こうした「つもりの自分」と「はた目の自分」のずれに対する無自覚さは、その人自身にとって悲劇なだけでなく、ステークホルダーを巻き込んだ事件やトラブルになることも少なくないので、少しでも簡単な方法でそのズレを解消できる方法はないものかと、日夜研究に励んでいます。


いまのところ、どんなやり方をしても、「はた目の実感」にたどり着くのはそれなりに難しいのですが、それでも一人でできる方法を1年前くらいに見出し、つい最近、完成しました。


まだ、ブラッシュアップするかもしれませんが、いったん出来上がったかなと思います。


このやり方は、まだ誰にもお伝えしたことはなく、弊社の社員すらも全く知りません。

私一人でやってみては、一人で愕然とし、そこを超えた自由さを味わっているという根暗な遊びにいそしんでいる状態です。


かなりマニアックで「制作者の精神状態は大丈夫なのか」と思われても仕方ないような作品なので、万人受けするやり方だとは到底思えませんが、この「はた目の擬似体験ワーク」をこの度、本邦初公開いたします!!


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また、今回は「この人、自分のことが見えてないなー」と思う方にもぜひ、おすすめください!(と、いいながら、私が知人から紹介されたりして・・・)


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