2018.09.20 100年後の「あたりまえ」を創る仕事

日記
100年後の「あたりまえ」を創る仕事
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現在、某大手企業の関連会社の中高年マネージャ向けに半年間に渡る「レジリエンス研修」を行っています。

業界再編の波の中で、組織的に先送りにしてきたことが大きなひずみとなっており、もう逃げ場がないというところに来て、痛みを伴う変革をせざるを得ないという状況下でこの研修を行うことになりました。

2つのグループにわかれて、同時並行で進んでいますが、3時間に渡るセッションを3回行い、昨日、メインの二日間の合宿研修を行いました。

「強くてしなやかな軸を創る」というコンセプトで行われていますが、参加者には今後厳しい処遇が待ち受けていることも明かされている中での研修なので、全員が前向きというわけでは当然なく、将来への不安を抱えながら参加されているという感じでした。

合宿は13年前に独立してからずっと試行錯誤を繰り返して研修としてブラッシュアップをしてきた「オーセンティックリーダーシップ」をテーマにしたものを行いました。

コーチングに始まり、NLP、プロセスワーク、U理論、NVC、FFS理論、ストレングスファインダー、その他の様々な人材開発・組織開発手法を取り入れて、オープンセミナーに始まり、企業での導入も行ってきておりました。

半数以上の方から「こんな研修は受けたことがなかった」と言っていただける一方で、その人の中にある心理的な領域を扱うためにどれだけ工夫をしても、企業での参加者の方からは、必ず1~2名の方に「怪しい」とか「宗教的」とか言われたりして、悲しい思いを何度もしてきました。

キーガン教授の主体ー客体理論による成人発達理論に出会った時、「まさに、自分がやろうとしていたことはこれだった!!」と気づき、成人発達理論を基軸に据えて、企業向けの講座を構成しなおし、2年前から提供しています。

成人発達理論は抽象的であるために、腹落ちしづらかったり、現場に役立つ感が乏しかったりすることから、説明を改良し、自分達が日々陥っている状況が成人発達の観点からどう紐解けるのかをつかんでもらいつつ、かつ、「成人発達していない」ということが「未熟だ」と否定されたと受け取られないように細心の注意を払った展開になるようにしました。

13年かかって、ようやく今回、作品として完成したという実感にたどり着けました。

愛や神といった「怪しい」概念を一切感じさせず、組織で働く人たちの深い諦めと皮肉による「とはいっても」という抵抗によって阻まれることもなく、自分自身の深い源につながり、一人残らず自分自身の本来の姿に触れられる状態にたどり着く姿は、一人一人の可能性が解放されるだけでなく、職場の可能性をも解放していける実感を得られました。

50代を過ぎていても何人もの人の表情が変わるだけでなく、「このメンバーで今後仕事を一緒にやっていけることが楽しみだし、うれしい」という言葉を何人もの方がいって下さる姿は、人も組織も生まれ変われるのだという確信を与えてくれました。

特に、今回は研修が行われる背景自体が痛みを伴うものであり、諦めと皮肉の雰囲気が強く漂っていたにも関わらず、可能性に目を向けられる姿を見た時、人と組織が持つ、底力の大きさを感じずにはいられませんでした。

現在、ティール組織が依然として注目されているようですが、多くの場合、ティール組織の「外的な」側面ばかりが着目され、その「内的な」側面の特異性、すなわち、意識の発達の重要性と難しさが知られていないように思います。

組織の一人一人の人達が、自分の意識の発達を自分の身をもって体験している人が増えていくことで、ティール組織も発達指向型組織も形を成し始めていくことに確信を得ました。

帰り道、メンバーと振り返りの話をしていてたどり着いたのは、「100年後の『あたりまえ』を創るのが私達の仕事だ」ということでした。

本来の自分の姿から離れ、組織につながれたままで、自分が本来の姿からかけ離れているということにすらも気づいていないという状態から、本来の自分の姿のままで組織を通して自己表現できる社会を創りたい。

その夢を描き、独立してから、13年経ってようやく、その道筋が確固たるものとして結実した感覚があります。

仲間と共にこの道を歩んでいけるこれからの展開がとても楽しみです。

♯ティール組織 ♯U理論 ♯成人発達理論 ♯発達志向型組織 

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