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「自らの影響に自ら気づく力」を養う当事者意識向上

「高い当事者意識を持った組織に進化させたい」
一人一人の自分ゴト化を高めるには?

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このような状況・症状にお悩みではありませんか?

  • 会社の状況が芳しくなかったり、現状はなんとかなっていても先行きは見えづらくなっていたりするにもかかわらず、社員に危機意識が感じられない

  • 何かしらの問題意識を口にはするものの、コミットメントが感じられず、社内評論家に留まっている

  • 飲み会の席など影では色々と言っていることは自明の理であるにも関わらず、公の場では誰も面と向かって口にしない

  • 「うちの社員は評論家ばかりで他責の人が多い」と社内批判をしているものの、それを言っているその人自身が評論家になっていることに気づけていない

  • 全ての問題の原因はトップにあると信じ込み、自らが変わる必要性を自覚できていない

  • 何かしらの変革が必要なのは誰の目にも明らかであるにも関わらず、思考停止に陥っているかのように現状維持姿勢が継続している

なぜ、そのような状況・症状が生み出されてしまうのでしょうか?

社内において社員の当事者意識の無さを嘆く人は数多くいるものの、実際に自分が当事者意識のない人として周りから見られているということを自覚している人はほとんどおらず、多くの場合それを指摘されたとしてもピンと来ないばかりか、ムッとしてしまうことも少なくはありません。

一方で責任感の無さを指摘された場合は、当人にも腰が引けている感覚や手を抜いている感覚があり、なんらか思い当たる節があるために、痛いところを突かれたという感覚を得ることもあります。

そこに当事者意識を高めることの難しさが現れています。

一般的に責任感と当事者意識は同じようなものとして扱われていますが、実際には似て非なるものです。

その両者の混同が組織の問題を解決させないばかりか、問題を増殖させてしまっています。(図1)

責任感は道徳観や意思の問題であるため、責任感の有無は本人が自覚しやすいものであるのと共に責任を果たそうとするかどうかは本人が決められることになります。それに対して、当事者意識は自分が状況の一部になっている、すなわち自分という存在自体が現在生じている事象の発生に何かしら与えている影響の実態に対して、自ら気づいていることを意味しています。

また、責任感に関しては単純にその有無しか存在していませんが、当事者意識に対しては、実際には当事者であるものの、そのことに意識が及んでいない、すなわち気づいていないということが生じえます。

つまり、実際に当事者であることと、そのことに対して当事者意識があることの間にはギャップが生じうるということです。

そのことが当事者意識問題の本質であると言えます。

図1:責任感と当事者意識の違い

責任感と当事者意識の違い

では、なぜ、そうしたギャップが生まれうるのでしょうか?

それは、人間には物事を認識できる限界がある、すなわち「認知の限界」があることに原因があります。

たとえば、部下に対して敢えてひどい上司でありたいと思う上司はいないと思いますし、部下に対して何かしらの影響を自分が与えているであろうことはどんな上司であっても知っていると思います。

しかしながら、自分が部下の側に「実際に」どんな忸怩たる思いをさせているのかについて、部下が感じているかのように、上司自身が100%感じ取ることはできません。

そのいわば当たり前ともいえる事実に対して、十分な配慮がなされていないか、それを少しでも察知しようとしない、さらに言えば、まるで部下が何も考えていないかのように思っているケースが多くあります。

そのことが、部下からの信頼を損なっていたり、場合によってはパワハラの原因になってしまっていたりすることに気づけていません。そのために、パワハラの疑いをかけられたほとんどの上司がそのことに驚愕し、「自分は部下のためを思って指導していたのに、最近の若いやつはこの程度の指導でパワハラだと上層部に訴えるのか」と嘆き、犠牲者感と徒労感に打ちひしがれることになります。

こうした上司-部下関係によくみられるすれ違いは、責任感はあるものの、当事者意識がないケースの典型例です。

上司-部下関係に留まらず、会社の行く末に対して危機感がない、「会社はもっと人材育成に注力すべき」、「部門間の壁に対してもっと会社として手を打つべき」等の社内評論家の発言が多い、部門間で足を引っ張り合っている等の問題の多くが当事者意識の問題といえます。

それらもまた、自分が『実際に』与えている影響を実感することができないという「認知の限界」に起因しているのです。

オーセンティックワークスの着眼点・アプローチの概要

「認知の限界」に起因する当事者意識の問題の難点は、「他の誰でもない自分自身が当事者意識のない状態にある」ということを全く知らないことにあります。

そのことに気づける状態になる上で、知識の吸収や反復によるスキルの習得といったことはほとんど役に立ちません。

自分の身の回りで起きている状況や問題症状を観察し、自分が状況の一部となっている、すなわち、「自分がどのように問題の片棒を担いでいるのか」を深く内省し、探究を続けた先にある瞬間、たどり着けるのが当事者意識です。


1.ビジネスシミュレーションゲームを通した「当事者意識」への体験的な理解
ビジネスシミュレーションゲームによって、自分が良かれと思って行った行動が未来の自分に影響を及ぼしているという構造認識を深めることにより、現状を振り返る土台を構築します。
 

2.評論家・分析家姿勢から当事者姿勢への意識転換プロセス
自分自身を取り巻く現状を棚卸し、構造を整理するステップを経ることにより、「評論家・分析家姿勢から当事者姿勢への意識転換プロセス(図2)」を辿れるように支援します。
また、評論家・分析家姿勢から、当事者姿勢への転換のプロセスを参加者間の共同作業を通じて進めることにより、集団の意識変容が可能になり、全員が力を合わせあって、変革を生み出していこうとする意欲と具体的なアクションが自然発生的に生じることが期待できます。

図2:評論家・分析家姿勢から当事者姿勢への意識転換プロセス

評論家・分析家姿勢から当事者姿勢への意識転換プロセス

当ソリューションによって期待される効果

  • これまでに達成できたこと・できなかったことを認め合い、前進する意欲にあふれている状態になる

  • 自分が良かれと思ってやっていたことが、実際には問題を継続・増幅させているということに自覚できるようになる

  • それぞれが「自分が問題を作り出している」という自覚を伴ったところから、協働的に問題解決を図るための施策が共感的に合意形成され実行に移されるようになる

  • 責任感と当事者意識の違いを区別できるようになることから、内省する文化を育めるようになる。

  • 誰も望んでいないのに継続している問題症状の発生から脱却できるようになる

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