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視座を高められる人と高められない人の違い

2020年1月29日​ 中土井 僚「日々是内省」


経営者の方からいただくご相談の中で、最も多いお悩みの一つが、「部下の視座の低さ」に関するものです。

例えば、

  • 会社全体で起きていることを自分事化していない

  • 言われたことに対して真面目に取り組むものの、3年後、5年後を見据えた活動ができていない

  • 自部署のことしか見えておらず、すぐにタコ壺化し、会社全体を俯瞰して経営視点で物事を捉えられていない

  • 何ができるかより、できない言い訳を並べ立てる

などなどです。


こうした経営者の嘆きを聞くたびに、ふと疑問に思うことがあります。


それは、その経営者自身が、 「日本のGDPが下がり続けているのは、自社が、ひいてはその会社を率いている自分が不甲斐ないからだ。自分に本当に問われていることは何か?」 と真摯に問うているのだろうか という疑問です。


「○○の視座が低い」という言葉は、多くの場合、自分より下の階層にいる部下達のことを指して使われているように感じます。


社長であれば、役員以下を、役員であれば、事業部長以下を、事業部長であれば、部長以下を、と言った具合です。


それが故に、トップである社長の視座の度合いは、不問に付されやすくなります。 (もちろん、社内での影の社長批判や外部評論家による揶揄はあります)


しかし、政治家や官僚の方たちが「産業界は自分たちの業界のことしか考えていない」とその視座の低さに憤りを覚えている姿には何度か遭遇したことがあります。


もっとわかりやすく言えば、一国の首相である総理大臣から見た風景は、「経済界における社長のほとんどは、視座が低く、天下国家が全く見えていない」と思っていてもおかしくはないのではないでしょうか?


こうしたことから興味深いことが見えてきます。


それは 「他人の視座の低さに対する憤りは、自分のことを棚上げした状態から生じやすい」 ということです。


もっといえば 「自分のことを無自覚に棚上げしている人に限って、他人の視座の低さに憤りを感じやすい」 ともいえるのかもしれません。


では、視座の高さ、低さの違いを生むものは、一体何なのでしょうか? そして、視座を高めていく上で重要なこととは、一体何なのでしょうか?


それらについての私なりの洞察をLINE公式にてご紹介したいと思います。

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